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発生時期
やなぎまつたけ
菌糸育成温度10℃〜30℃、最適温度27℃、発生温度15℃〜24℃、最適発生温度20℃〜22℃
初夏〜夏に主にヤナギ類に、他にカエデ、ニレ類の枯木や立木の腐朽部に発生する。傘は5〜10cmとなり株立ちするおいしいキノコ。
既に一部でビン栽培が行われているが、ビンではひょろ長いキノコになって、菌床・ブロック栽培が望ましい。
又、原木では栽培しにくい。
たもぎたけ
菌糸育成温度5℃〜32℃、最適温度22〜28℃、発生温度18℃〜28℃、最適発生温度20℃〜25℃
東北・北海道の普通のキノコ。主にタモやニレに発生、型はヒラタケに似るが鮮やかなレモン色で初夏〜夏4〜5回発生し、最近、山間部の行楽地で人気が出てきた。
栽培の長所は1)キノコの少ない夏に出る。2)汁物にするとよいダシが出る。3)植菌年の夏から収穫が出来る(短木又はオガ栽培)。短所は1)独特の臭い(栗の花に似た)がする。2)傘の肉が割合うすく高温期なので未だ一般市民には不適。
ビン栽培ではキノコが貧弱で石突きがやや固くなる。原木か菌床栽培がよい。
あらげきくらげ
菌糸育成温度10℃〜36℃、最適温度25〜30℃、発生温度18℃〜28℃、最適発生温度20℃〜25℃
中華料理のキクラゲは殆ど輸入品で別種のキクラゲ。アラゲキクラゲは大型で肉質も堅い。乾物は前者より安いが、生の方がおいしい。原木でも菌床でもキノコの質は同じ。
栽培の長所1)春植菌すると初夏から発生する。2)品持ちがよい(3日〜5日)3)乾しても生でも売れ、生は今後期待される。欠点は1)未だ一般になじみがない。2)形がキノコらしくない。
九州・沖縄では菌床栽培が行われているが、未だ少量。生キノコを油で炒めたり、酢の物にするとおいしい。
夏のキノコとして今後有望と思われる。
まんねんたけ
菌糸育成温度10℃〜38℃、最適温度30℃、発生温度20℃〜30℃、最適発生温度20℃〜28℃
漢方薬の霊芝として高価で市販されているもの。広葉樹の切り株や立木の根元に発生、観賞用か薬用にする。市販品は高価だが、確実な売り先がないと営利栽培は困難。自家用や贈答用なら面白く、栽培も比較的易しい。
栽培法は短木、菌床、ビンとあるが、販売用には短木で自家用なら何れでもよい。植菌年の6月下旬から発生が始まり、熟成する迄1.5ヶ月くらいかかる。
まいたけ
菌糸育成温度8℃〜28℃、最適温度24℃、発生温度16℃〜22℃
ブナ林帯の主にミズナラの大木に、他にブナ、クリ等の根元に発生する大型のキノコで、味、香り、歯ごたえ三拍子揃った食用キノコの王者。栽培法は、ブロック菌床周年栽培が盛んだが、味がなく、野生のマイタケを100点とすれば原木栽培もの90点、ブロック菌床ものは50点くらい。ブロックやビンの栽培は設備費がかかり、リスクも大きい。すすめたいのは原木栽培。輪切り原木を耐熱袋に入れて殺菌・接種・培養し、土中に埋めて発生させるが、大変よく発生し、4〜5年間毎秋発生する。味は、殆ど天然ものと変わらない。
ぬめりすぎたけ
菌糸育成温度5℃〜32℃、最適温度25℃〜27℃、発生温度16℃〜25℃、最高発生温度18℃〜21℃
ナメコに似るが、大きくボリュームあり、黄色味が強く、傘や柄に鱗皮がある。ナメコと違って、奥山、低山帯、平地林でもみられ、味はナメコより淡白。
栽培価格は、味が淡白でボリュームあることなので、ビン栽培ではナメコの方がよく、原木や菌床で大きなキノコにして自家用や直販用が適する。大きなものを醤油ダレでつけ焼きにすると大変おいしい。栽培環境はナメコほど湿度が高い所ではなくても大丈夫。
5月下旬と9月〜10月に発生する。
ぶなはりたけ
菌糸育成温度5℃〜32℃、最適温度24℃〜26℃、発生温度10℃〜20℃
ブナ林帯の沢筋で空中湿度が高い所のブナやミズナラ・トチ・イタヤ等の倒木に生え、3〜5cmの白くて裏が針状のキノコ。昔は沢山とれたので塩漬しておいてビン詰加工に使われた。
成熟すると甘い香りがして、虫が集まる。
栽培は原木栽培では野生と同じようなキノコがよく発生するが、菌床ではキノコが小さく基部が固くなり適さない。一般市場での商品性は今のところない。但し東北地方では知名度の高いキノコなので地場消費や加工用として期待できる。
やまぶしたけ
データはないが、他の食用栽培腐朽菌とほぼ同じと思われる。
ブナ林帯のキノコで、ブナ・ミズナラ・カシ等の、主に樹幹から出る枝の付け根に生えるが、余り多く見られない。形は変わっていて、5〜10cmの球塊から長い針が垂れ下がり、遠くからみると白兎が木に止っているように見える。別名シカノキンタマ・ジョウコタケ(上戸たけ)。キノコはものにより少し苦味のあるものがあるが、汁物や油炒めにするといける。
栽培法は、未だ生態がよく解らないので、原木栽培はテスト中。ビン栽培では簡単に発生する。培養基の調合はナメコに準ずる。
むきたけ
菌糸育成温度5℃〜32℃、最適温度24℃〜26℃、発生温度6℃〜15℃、最適10℃前後

東北ではブナ林帯のキノコとして知名度の高いキノコ。ブナ・ミズナラ・その他いろいろの広葉樹の枯木・倒木・伐根に重なり合って発生する。カサは10cm前後の半円形。色は緑黄褐色で表面にごく短いビロード状の短毛が生えている。つるりとした舌ざわりとボリュームが身上で、生でもおいしいが、塩漬にしておいて冬炬燵で食べる味は格別。ボリュームがあるので、今後有望なキノコ。
栽培法には原木・菌床・ビンがあるが、菌床では小粒になり、又、ビンでは形と収量の点で問題あり、原木が一番易しくキノコも優良となる。

ぶなしめじ

菌糸育成温度5℃〜30℃、最適温度23℃、発生温度10℃〜20℃、最適15℃前後
1号菌
 2号よりも早い時期に発生し、長期間市場へ出荷するためには1号と2号の併用が望ましい。
2号菌
 1号より発生時期は遅いが、軸が太く、かさが大きく、ボリュームがあるキノコで、発生量が多い。
えのきたけ
菌糸育成温度5℃〜32℃、最適温度23℃〜24℃、発生温度5℃〜15℃、最適10℃〜13℃
市販のものは、暗い所でビン栽培したもの。長い柄の歯切れのよさはそれなりに捨てがたい味ですが、本当の姿は傘が2〜8センチで黄褐色、表面に粘りがあり、柄の太さ3〜8ミリで黒褐色、食味もこの方がまさる。
エノキタケは晩秋〜冬のキノコで、雪の下でも発生する。栽培法は原木・菌床・ビンとあり、殆どがビン栽培。従って販売されている種菌もビン用に改良されたものが多く、小粒で白いキノコなので原木には不適。弊社のエノキタケ菌は野生の大型種から分離したもので原木栽培には最適。